同居で始まる嫁姑問題

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結婚してすぐに、あるいは時間が経過してから夫の親と同居しなくてはならなくなることがあり、ここで問題になるのが嫁姑問題です。これまでの歴史の中でも多くの方が悩んできた定番の課題と言えるでしょう。

嫁姑問題が原因で精神的に疲れ果ててしまったり、離婚に至ってしまうケースがある反面、うまくやっていける場合もあります。適切な解決法を知っておけば悩みは乗り越えられることもあるので、諦める前に対策を立ててみましょう。

赤の他人の同居であるうえ、嫁と姑の間には夫(息子)という利害関係が存在します。協力関係に持ち込めれば幸せな生活を送れても、感情の対立によって深刻なストレスの原因になってしまうこともあります。

その分岐点を見極めることができれば、これからの人生に大きな影響を与えられるでしょう。

嫁姑問題の解決法

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典型的なのは、姑が過剰に干渉してきたり、嫌味を言ってきたりすることでしょう。対人関係の基本として距離の取り方があり、この部分に問題があるために、摩擦が生じるのです。

同居するのであれば、嫁姑問題は多かれ少なかれ生じると覚悟しておくべきでしょう。それを完全に消し去ろうと考えるよりも、いかにしてストレスを小さくして関係をスムーズにするかを考えるとよいでしょう。

適度な距離感を取るためにも、まずは夫の協力が重要です。赤の他人同士で話し合えば、前向きな提案であっても文句や愚痴として取り扱われかねません。それが嫁姑問題を悪化させてしまいかねないのです。

そこで、夫を仲介にして交渉することが求められるのです。舅(しゅうと・夫の父親)が協力的なのであれば、代わりに間に入ってもらってもよいでしょう。直接嫁と姑の間で話し合って感情的になってしまうと、まとまる話もまとまりません。

子供の育児については夫婦の方針を優先させる、家事には口出しをしない、といったルールを作っておけば、無制限に姑が口を出してこなくなります。もちろん、同居していればある程度の干渉はあるかもしれませんが、嫁としても一方的に攻撃される必要はなくなります。

嫁姑問題で苦しんでいる人の話を聞くと、まるで相手の部下のように扱われているケースがありますが、お互いに自立した人間である以上、完全に制圧されたような態度を取る必要はありませんし、時には毅然とした態度で主張しなくてはなりません。

子供がいる場合だと、嫁は母親でもあります。同居している姑と言い分が異なってダブルスタンダードができてしまうと、結局は子供が混乱して価値観や行動方針が定まらなくなってしまいます。子供を被害者にしないためにも、強く出る必要もあるのです。

嫁姑問題は終結しない

とても残念ですが、同居が続く限り、嫁姑問題が消滅するわけではありません。一つの悩みが解決すれば、また次の悩みが生じるものなのです。大切なのは、継続可能な状態にコントロールすることです。

すなわち、今だけなら我慢できるのでは駄目で、何年、何十年と継続していく前提で見ていかなければなりません。それが耐えられなければ、嫁姑問題で精神的に追い込まれ、冷静に今後について検討する余裕がなくなる前に行動をおこさなければなりません。

限界まで耐え抜いて別居を主張しても、夫は形ばかりの話し合いの場を設けて、しばらく様子を見ようと提案するかもしれません。妻が苦しい思いをしていても、夫は敏感に気付いてくれるとは限りません。むしろ、気にかけていない場合が多いでしょう。

そのため、夫がのんきに構えていても、切実に困っていると理解できる程度の時間的な猶予を残しておかなくてはなりません。そのため、よい嫁を演じ続けて限界に達するよりも、早めに姑との同居はこれ以上無理だと夫を説得しておいたほうがよいでしょう。

同居の解消も視野に

血のつながった親子や、自らお互いを選んで結婚した夫婦ですら一緒に暮らしていけなくなることがあります。相性の問題は少しの努力で埋め合わせられるほど小さくないのです。

嫁姑問題が深刻になってしまったのなら、同居を解消して別居することも選択肢として用意しておいたほうがよいでしょう。一時的に別々に暮らすのか、それとも今後は一緒に済まない方針でいくのかは、状況に合わせて判断しなくてはなりません。

夫にしてみると、自分の親だけで済ませておくのが心配な場合もあります。一人きりで老親を放置しておくのは安心ではないでしょうし、介護を要するケースもあります。ただし、これらもホームヘルパーや老人ホーム等の施設の利用で軽減できる例もあります。

肉親がいるのに、老人ホームに入れるのは罪悪感を覚えると主張する人もいるのは事実ですが、そのために嫁姑問題で妻が精神的に追い込まれてしまうのだって問題です。同居の継続が困難になる原因を作っている責任が姑にあるようなら、なおさらでしょう。

誰かを犠牲にして生活をしても、それは長続きしません。それによって、人生をめちゃくちゃにされてしまう危険すらあると感じるのなら、もはや同居にこだわらず、距離を置いて嫁姑問題から手を引く選択をせざるをえない例もあると知っておかなくてはなりません。

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