一緒に暮らすことが原因になってストレスを溜め込んでしまう人は少なくありません。多くの方にとって悩みの原因として共通するものの一つに人間関係があり、身近な存在であるだけになおさら深刻な問題になりがちです。
同居でストレスを感じる場合には、相手が悪気なく行っている行為が原因になっていて、理解してもらえば改善を望めるものもあれば、主張したところで折り合いが付かないものもあるので、状況に合った対策を立てなくてはなりません。
また、嫁姑問題でストレスが溜まっているのと、未婚の状態で恋人と同居している場合では対処法も変わってきます。それぞれのケースに根ざした対策を立てる必要があるのです。
多くの場合に共通する対策としては、相手との距離を取ることです。たとえば、過度に干渉されるのがストレスになっているのなら、同居しているとはいえ、お互いの生活を尊重しながら暮らすように提案してみてはいかがでしょうか。ルールにしてもかまいません。
同居といっても、ルームシェアのような形にすれば、それほどストレスは募らないのではないでしょうか。しかし、近づきすぎるとうっとうしく感じてしまいがちです。
ただし、いくら適度に距離を空けるべきであるとしても、コミュニケーションを断絶するのは得策ではありません。会話がないと、ますます嫌悪感や緊張感が高まるばかりで、それこそ物音ひとつにも過敏に反応してしまいます。こうなると、もはや相手の存在がストレスの原因になってしまいます。
家にいる時間を減らせるのであれば、それも有効な対策です。同じ場所に閉じこもっていると、どうしても息が詰まります。外出は気分転換になるうえ、同居相手の存在を忘れる時間を作ることにもなるので、ストレス解消につながるでしょう。
ストレスがひどい場合
本来、家は安らぐ場所です。その場所で嫌な気持ちになってしまうようなら、状況を変えなければ体のためにもよくありません。胃腸を悪くしてしまったり、鬱になったりしてはいけないので、相手と少し話し合う程度で折り合いが付かないのであれば、同居をやめることも視野に入れたほうがよいでしょう。
人間は惰性に従って生きていく部分があるため、どうしても新しい状況を作り出すのは抵抗があります。別居を切り出すには、それ相応の覚悟が必要になるでしょう。しかし、追い込まれるまで待つよりも、余裕が残っているうちに提案した方が、落ち着いて話し合いができます。
あなたが同居にストレスを感じている原因は、相手の甘えかもしれません。赤の他人なら考えられない気遣いのなさや過度の干渉、自分勝手な振る舞いを許しておくのは、結果的に相手にとっても良くない方向に働く可能性があります。
自分の力で生きていく力があるのなら、不当な状況での生活を強いられる筋合いはありません。激しいストレスに押しつぶされてしまう前に別居するのも、一つの決断です。
たとえ別居しないとしても、選択肢の一つとして持っているだけでも気分が変わります。この状況から抜け出す術がないと思うよりも、いつでも自分で決断を下して新しい暮らしに移行できると思えば、精神的に追い込まれづらくなるでしょう。
ストレスを溜めないために
一人の時間を持つことは、同居に伴うストレスを軽減するために有効な方法です。専業主婦の方のように、家の中にいる時間が長いと、どうしても鬱積した気持ちが抜けていかず、溜め込んでしまいがちです。
そのため、理想としては外で家族と離れて暮らす時間を持つとよいでしょう。それが難しければ、自室でもかまいません。常に人を気にしながら過ごすのは疲れるので、一人きりでいる時間は大切です。
１人で過ごす時間を持つのも、適切な距離のとり方の一つです。